虚々実々日記

これは僕(古藤)が日々感じていること、考えていること、体験したことを日記風にまとめたものです。
一部フィクションもありますが、概ね晴れるでしょう。

久しぶりに十三のバー『スタイニー』のマスター小川さんに会ったので思い出したことがある。

スタイニーは十三のはずれにあり、コの字型のカウンターに20人ほどが座れる(満席になるのは年に2、3度だが…)バーだ。
内装は開店当初から変わ らないらしく、石原裕次郎の無国籍映画に出てきそうな感じである。
誰を連れて行っても、初めての人は昭和30年代にタイムスリップした感覚を覚える。
そう言えば、音楽雑誌の表紙を「ゆず」が飾った時にここで撮影をしていた。

もう、5年位前だろうか。夜遅く、僕は学校の先輩のM氏と店に入って行った。
向かいのカウンターにはめずらしく、きれいなOLらしき若い女性が二人。
左のカウンターには常連の中年男性と少し猿似の女性がアベックで座っていた。

酔っぱらっていた僕は「マスター、向かいのお嬢さん達にカクテルを…」と言った。
実はこれはM氏の性格を知った上でのネタ振りだったのだ。
案の定、M氏は「じゃあ、こちらのお客さんにバナナを…」と猿似の女性を指差した。
店は爆笑の渦に巻き込まれた。言われた本人まで笑っている。
しかし、ふと我にかえった中年の客が、「馬鹿にしている」と怒り出してしまった。
気まずい雰囲気になったので、僕は「まぁ、こらえてやってください。
言った本人だって、最近、頭のてっぺんが薄くなって、フランシスコザビエルに似てるんですから」と言った。
また、店内は爆笑の渦に巻き込まれた。
するとM氏は「なんや、ほんならお前はヒゲのはえたタコやから、ヒゲダコか!」と言った。
中年のおやじは「ザビエルにヒゲダコか、ええコンビやなぁ」と馬鹿にしたように笑いやがった。
むっ、とした僕は「前から思っていたんですが、あなた、ス ターウォーズに出てくるナメクジの親玉、ジャバザハットに似てますよね。歩いた後、白く光っているんじゃないですか!!」「なにをー!」「うるさい!」、 後はみんなで悪口の言い合いになり、いつの間にか、若いOLの女性達はいなくなっていた。

最近、小川さんが客が来ない…と嘆いていたが、やはり、常連の客筋が悪いからじゃないだろうかと思う。

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